じぱんぐサロン
好奇心が止まらない川柳の初心者も先輩も自由に句を作り発表出来る楽しいさろんです
開催日 毎月第四水曜日5時半~
場所 青森市本町 らいぶすてぇじ ジパング
メールアドレス joker.fd.126@gmail.com
参加者募集中
第42回例会 袋回し5分吟 出句無制限 (R.7.4) 題 「車」 田中 かかし 選 乱暴なあなたの操作車酔い 古道 車中泊灯りを照らすお巡りさん 古道 人 今の世にF1ですかホンダさん 麦の芽 地 車座でウクライナ守る策をねる 麦の芽 天 肩車したい時には子がいない 麦の芽 軸吟 自転車で月に飛んでるあれが僕 題 「脈」 安田 古道 選 医者に行く朝念入りに脈測る 麦の芽 脈脈と続く人生の長さよ かかし 人 ドクターは脈はしっかり大丈夫 旅人 地 トランプの脈計っている石破さん 麦の芽 天 人脈はありません私はひとり かかし 軸吟 掘り当てた金脈いつか人の手に 題 [五] 小保内 旅人 選 指五本僕の体の一部です かかし 五を取って母が喜ぶ通信簿 古道 四捨五入とうとう僕も高齢者 古道 五時だぞーこれから仕事始めます かかし 宮参りお礼に貰う五円玉 古道 人 五年生そろそろ髭が生えてくる 麦の芽 地 五回目のプロポーズするうさぎ跳び 麦の芽 天 五が付く日ポイント五倍米を買う 麦の芽 軸吟 五七五井戸のつるべのキュウリ汲む 題 「海」 工藤 麦の芽 選 海ゆかばいつも朝礼歌わされ 旅人 人 服のまま海を泳いでコマーシャル かかし 地 水に塩無くても海の波は立つ 旅人 天 津軽海峡黒いダイヤが飛び跳ねる 古道 軸吟 夢もなく未だに遺骨海の底
第41回例会 袋回し5分吟 出句無制限 (R.7.3) 題 「川」 田中 かかし 選 川岸を彷徨う日々もまだこの世 夕雨子 一人子を川の字にして円満に 旅人 川遊びイチゴのブルマぷるぷると 麦の芽 せせらぎ大河に変わり海へ行く 旅人 人 せせらぎに慰められて更ける夜 麦の芽 地 川床のはもに蛍が乱舞する 麦の芽 天 集中豪雨静かな川が暴れだす 古道 軸吟 川の字の父のいびきが大きくて 題 「台」 安田 古道 選 鏡台でにっこり笑い朝の刻 夕雨子 一度きり表彰台に立つ亀で 夕雨子 台座だけ盗んだなんてどうしてだ かかし 人 僕を台にして登って行くんだぞ かかし 地 うまい酒密かに隠す台所 旅人 天 踏み台で一生終わる母でいる 夕雨子 軸吟 荷台の豚高速道路で逃げ回る 題 「洗」 綿谷 夕雨子 選 顔を洗って出直してこいはぁい かかし 洗濯はすべてお任せよろしくね かかし 洗濯は昔手仕事今電気 旅人 人 皿洗い今は機械でやる時代 古道 地 日課です洗って磨いて靴はいて かかし 天 黄砂でも洗濯物は増えていく 麦の芽 軸吟 春だから心を洗い飛んでみる 題 「字] 小保内 旅人 選 自己中で繋いだ鎖はずれかけ 夕雨子 自らの名を忘れてもグルメです 麦の芽 自ら間違い認め褒められる 古道 新社会人自覚を持って桜咲く 古道 自由と平和幸せですね日本人 古道 人 補助輪を外した孫の得意顔 夕雨子 地 自らが落ちて溺れる落とし穴 夕雨子 天 春一番自分探しの旅に出る 夕雨子 軸吟 研くのは何よりも先己です 題 「桜」 工藤 麦の芽 選 右見ても左を見ても皆桜 かかし 五年たち桜の下の誓いから 夕雨子 人 口に含み姉に飛ばしたさくらんぼ 古道 地 僕の国桜の国と胸を張る かかし 天 桜には平和であれという魔法 夕雨子 軸吟 眉を寄せ鉛筆舐める桜花賞
第40回例会 袋回し5分吟 出句無制限 (H .7.2) 題 「引」 安田 古道 選 きっぱりと別れなさいよ引きずるな かかし 人 引き潮は漆黒の服着たわたし 麦の芽 地 綱を引け綱は引きずるなそーら かかし 天 綱引きで方策判る村祭り 麦の芽 軸吟 気合を入れ押して引いたら参加賞 題 「画」 工藤 麦の芽 選 人 画数多い君の名前に進まぬ手 古道 地 青空の絵画を君は書くんだね かかし 天 学校で図画工作はすきだった かかし 軸吟 画風が合わずバツニになりました 題 「回」 人 夜の町回り回って君の家 古道 地 回転軸こけてピエロになりました 麦の芽 天 走り回り漆黒の服 シャウトする 麦の芽 軸吟 飛んで行きたいけど回り道がよい
第39回例会 袋回し5分吟 出句無制限 (H .6.11) 題 「駅」 田中 かかし 選 人 駅馬車の中に溢れる金のつぶ 麦の芽 地 西部劇いつも出てくるジョンウィン 旅人 天 別れの日君と飲んだねモカマタリ 麦の芽 軸吟 迎えに来て勇んで駅に走ってる 題 「千」 工藤 麦の芽 選 人 計画通り千のチャンスをものにした かかし 地 千載一遇のチャンスだったのに かかし 天 今朝の夢一千万の宝くじ かかし 題 「梅」 小保内 旅人 選 人 桜より可憐な梅の花がいい かかし 地 君と僕酔わない梅酒吞んだ仲 麦の 芽 天 梅一つ絵手紙の中微笑んで 麦の芽 軸吟 春の梅鶯の声まちわ
第38回例会 袋回し5分吟 出句無制限 (R.6.9) 題 「水」 田中 かかし 選 一滴の水生かされ今がある 翔 山登り喉を潤す清水あり 翔 風呂水を溜めて備える災害へ 翔 天 水も滴るいい女だが毒がある 翔 地 君と僕遠慮はいらぬ水臭い 古道 天 水色のパーカーあなた好きでした 翔 軸吟 ああ水を飲める幸せ大災害 題 「習」 安田 古道 選 さよならを言わないでくれ慣れるまで 翔 習っても覚えられない歳となる 翔 学習帳持ってきたかいさぁ交換 かかし 学習意欲まだまだあるよ古希である 翔 人 弱点は習字だけです胸を張る 翔 地 僕のは書道じゃない習字なんですよ かかし 天 あなたから習いましたよさよならを 翔 軸吟 習ったけど頭の中で見つからぬ 題 「恵」 川嶋 翔 選 デートした懐かしいなぁめぐみちゃん かかし 恵子さん初恋の人今どこに 古道 恵みの雨こりゃぁ育つぞうまい米 かかし 両親の愛に恵まれ幸せだ 古道 人 野菜たち恵みの雨に輝いて 旅人 地 恩恵を受けたあなたを忘れない かかし 天 恵方巻君の方向向いている かかし 軸吟 恵みの雨地球も捨てたもんじゃない 題 [志] 小保内 旅人 選 栄一を寸志一枚少しだが 古道 人 志高く持ってる痩せカエル 翔 地 寸志では収まらないよこの思い 翔 天 志願することになるかも近未来 翔 軸吟 四十代夢を抱えて東京へ 題 [作] 和泉 深雪 選 作為などありませんと胸を張る 翔 国作り基本は子らを育ててく 旅人 創作です二人の恋の物語 翔 神様が作ってくれたこの地球 翔 人 米作り基本は土を作ること 旅人 地 君の作品美しいねぇモデル誰 かかし 天 一人芝居自作自演で鳴る拍手 古道 軸吟 作業服失敗の数染みになり
第37回例会 袋回し5分吟 出句無制限 (R.6.8) 題 「散」 田中 かかし 選 散々な結果ばかりの婚活だ 翔 一ひらを惜しむかのよう桜散る 翔 俗世間話し上手な散髪屋 夕雨子 美しい散り際になる夢がある 翔 地 七色に散って儚い夏花火 麦の芽 天 散ってなお香りを残す曼珠沙華 翔 軸吟 散り際に薄くれないの紅を差す 題 「卓」 安田 古道 選 円卓は昭和の証子沢山 夕雨子 これで最後になる二人の食卓 かかし 卓越したテクニック私なんです かかし 定位置がポツンと淋し父の卓 翔 品薄でお米無いから今日はパン 麦の芽 人 食卓の花一輪の無言劇 翔 地 スマッシュを決めて射止めたハートです 翔 天 中華料理古道二人食べたいな 麦の芽 軸吟 食卓が一人になった秋彼岸 題 「音」 綿谷 夕雨子 選 雨音は今日はうれしい四拍子 みゆき 笛太鼓ねぶたのリズム乗せられる 旅人 雨音が優しい眠り誘う夜 翔 奮い立て私を鼓舞する陣太鼓 翔 風鈴屋ねずみ花火に腰抜かす 麦の芽 音楽はいいねぇみんな楽しそう かかし 夏休みカエルの歌が聞こえない 麦の芽 響くねぇ何て言う楽器なのこれ かかし 人 炎天下白球を追う音は上げぬ 古道 地 水滴ポタリまだあきらめぬ僕の道 翔 天 耳澄まし君の音色を探してる 翔 軸吟 滝の音この世の全て忘れ去る 題 [壺] みゆき 選 何が入っているかそこが問題さ かかし 古ーい壺なんだそれだけなんだよ かかし もやもやを壺に閉じ込めふたをする 翔 壺から飛び出した物は自分自身 夕雨子 悪口がいっぱい詰まった壺を抱く 麦の芽 人 カラフルなサクマドロップ壺の中 麦の芽 地 壺の中覗いて今日も越後屋と 麦の芽 天 傾いているのかないびつなんじゃない かかし 軸吟 骨壺に母の頭部を分けて入れ 題 [忘] 小保内 旅人 選 重箱の隅をに住んでる健忘症 みゆき 忘れたと言っちゃいけない記念の日 麦の芽 次世代へ忘れちゃならぬ戦の血 古道 遠い日の君と見た海忘れない 翔 絶対に忘れることのできぬ人 かかし 人 忘却の君の笑顔が眩しくて 翔 地 折鶴を忘れてしまう戦地にて 夕雨子 天 俳諧の父が目指した裏の山 夕雨子 軸吟 忘れてと言われるほどの思い出を 題 [熱] 川嶋 翔 選 お伊勢参り熱田神宮身を清め 古道 夢心地うなされたまま秋の風 夕雨子 情熱があればできますついてきて かかし 熱帯夜忘れた刻を思い出す 夕雨子 熱し易く冷めやすいのにまだ懲りぬ 古道 甲子園熱い応援故郷のため 旅人 人 熱波到来 花火の夜のあの人と 夕雨子 地 熱冷めて味が染みてく君とボク 麦の芽 天 触れない君のハートは熱すぎる かかし 軸吟 さよならの後の微熱が絡みつく 題 「高」 工藤 麦の芽 選 頂点を目指した汗は金メダル 夕雨子 あの空よりたかいところに何あるの かかし 人 どうしても歌えなかった高音だ 翔 地 金メダル高く掲げ君が代だ 翔 天 物価高どこを削ればいいのでしょ 翔 軸吟 赤とんぼつり橋の上ふわり飛ぶ
第36回例会 袋回し5分吟 出句無制限 (R6.7.24) 題 「面」 田中 かかし 選 顔面が蒼白かかし家に来た 麦の芽 人 面倒な事は忘れたふりをする 麦の芽 地 表面積人並以上肥満気味 古道 天 根は優しい損をしている面構え 古道 軸吟 鬼の面つけてないのに僕がオニ 題 「海」 安田 古道 選 人 ピロティがあれば津波も逃げていく 麦の芽 地 断崖に散った若者沖縄戦 麦の芽 天 荒れる海を見る心は静まるよ かかし 軸吟 悔しさに海に向かってバカヤロー 題 「神」 工藤 麦の芽 選 我に力全能の神に身をゆだね 古道 神様と仏様とが同居して 旅人 人 讃美歌はうたった神はいるのかな かかし 地 貧乏神どこまでついてくるのやら 古道 天 大自然すべてが神と信じてる かかし 軸吟 長い足東方神起ラブなのよ 題 「扇」 小保内 旅人 選 人 扇子持つあなたの指に見とれてる かかし 地 豊かさを大きく広げ扇状地 古道 天 母が持つ夏の扇のやわらかさ かかし 軸吟 舞扇昔の姿あでやかに
第35回例会 袋回し5分吟 出句無制限 (R6.6.26) 題 「宝」 田中 かかし 選 人 あの夏は私の宝青い海 夕雨子 地 我が家には宝が二つ父と母 古道 天 煌めいた時を話そう海と風 夕雨子 軸吟 喜寿になり宝さがしの旅に出る 題 「家」 安田 古道 選 人 家中の電気を点けて一人です 夕雨子 地 音楽が溢れる家が僕の家 かかし 天 ポスターが貼られたままの子供部屋 夕雨子 軸吟 名店に元祖と本家並び立つ 題 「梅」 綿谷 夕雨子 選 人 ママは松息子は竹でボクは梅 古道 地 梅咲いて桜が咲いて日本だな かかし 天 しそ梅に岩木の山のにぎりめし 古道 軸吟 ブランデー今年の春も梅仕 込み 題 「角」 深雪 選 人 古希過ぎて角が取れないあまのじゃく 古道 地 鬼のくせに角切っちゃってどうしたの かかし 天 とんでもないウチの家内に角ありません かかし 軸吟 曲がり角酔って迷って老いの肌
第34回例会 袋回し5分吟 出句無制限 (R6 .5.22) 題 「時」 田中 かかし 選 人 腹いっぱい食べると時が止まる昼 麦の芽 地 一時的にこの場何とかやり過ごす 古道 天 時々は君を思って手を合わす 古道 軸 さんいちいち時計の針が止まってる 題 「床」 安田 古道 選 人 窓にははたきで床にはモップでしょ かかし 地 紛争が絶えぬ温床どこにある 麦の芽 天 苗床が気持ちよすぎて芽が出な い 麦の芽 軸 ニョロニョロと陽が落ちたらうなぎ床 題 「水」 工藤 麦の芽 選 人 ベースアップ真水が減って財布泣く 古道 地 ゴクンと飲む水一杯で今日生きる かかし 天 魔法の水僕を待ってる午後の5時 古道 軸 休肝日どう転んでも水曜日
第33回例会 袋回し5分吟 出句無制限 (R ⒋⒋24) 題 「効」 田中 かかし 選 人 老化に効く薬もらいに医者通い 麦の芽 地 効果より命危ない紅麹 麦の芽 天 北朝鮮に文句言っても効き目無い 古道 軸吟この泡どれくらい効くか試そう 題 「吐」 安田 古道 選 人 小骨刺さりペッペペッぺと唾を吐く 麦の芽 地 カツ丼を食べたらすぐに自白する 麦の芽 天 どうせ吐くんだったら飲まなきゃいいのに かかし 軸吟 好きだよと吐露したけれど本気だぜ 題 「伸」 工藤 麦の芽 選 人 伸びてゆく孫の身長たくましい 古道 地 春の日浴びて麦の芽伸びていく 古道 天 伸びるだけ筋を伸ばそうストレッチ かかし 軸吟 屈伸を忘れぎっくり腰になる
第32回例会 袋回し5分吟 出句無制限 (R6.3.27) 題 「電」 田中 かかし 選 びりびりと痺れるロックジパングで 翔 一目見て痺れてしまい君といる 翔 喧騒を離れて二人ランプ宿 翔 電話待つ秋の夜長の月淋し 翔 夜の二時電話が鳴って青ざめる 古道 同時期に壊れていくね家電品 麦の芽 東京の電車蛇のようにうねる 麦の芽 乗り継ぎの電車の窓に桜舞う 夕雨子 人 糸電話繋いだままの春彼岸 夕雨子 地 地震がきた電気が消えたどうしよう 古道 天 停電の能登の寒さに涙する 翔 題 「茶」 安田 古道 選 オーイお茶叫べどペット出てこない 文柳 琴線に触れないように茶を立てる 夕雨子 茶髪の子今はみんな普通の子 翔 やってますほんの茶道と華道です かかし 茶柱をひとつ残して帰る人 麦の芽 人 茶化してばかりで薄っぺらなテレビ 麦の芽 地 茶会にて足の痺れも修行です 夕雨子 天 叱らずに父は黙って茶を啜る 夕雨子 題 「腕」 綿谷 夕雨子 選 腕力を振るっちゃだめと諭されて 文柳 目立ちすぎ金の鎖の腕時計 かかし 腕章がせつない通夜の友の顔 翔 腕白坊主今じゃすっかりいい親父 翔 旨いでしょ腕によりかけ頑張った かかし 任せてと得意料理の誕生日 翔 どんぶり飯お椀に盛ってめざす綱 古道 男の子腕白盛りに余すママ 古道 人 金は無い腕力はある肉体派 古道 地 二の腕に入れ墨昔ワルでした 翔 天 腕まくり何をそんなに意気込むの かかし 題 「純」 工藤 麦の芽 選 純情な奴だその気になった春 かかし 純烈はダークダックスほどでなし 文柳 来年は純白の雪で滑りたい 文柳 高校時代純情だった今だって 古道 あの頃の笑顔に戻る純喫茶 夕雨子 純益が無くても尽くす私です 翔 人 聖人君子道を誤る時もある 翔 地 振り向かなきゃ清純なのにねえあなた かかし 天 純粋培養だから私はお嬢さま 翔 題 「桃」 川嶋 翔 選 銘酒桃川朝の目覚めがいいらしい 古道 桃食えば舌が「めいめい」言うばかり 文柳 桃を剥く母との記憶過ぎし時 夕雨子 お盆には花形だった桃の箱 麦の芽 白桃は幼い頃の祖母の味 夕雨子 むかしむかし思い出すのは桃太郎 かかし 君のほっぺはちきれそうだ桃みたい かかし 人 どうしても辿り着けない桃源郷 夕雨子 地 もう終わり咲いてよ頼む桃の花 文柳 天 桃太郎鬼退治してトマト熟れ 麦の芽 題 「喜」 柳谷 文柳 選 喜寿の夜ロックンロールに胸躍る 夕雨子 顔文字が踊ってしまう嬉しい日 翔 それだけさ君の喜ぶ顔見たい かかし 高らかに乾杯の酒当選日 夕雨子 喜寿迎えようやく丸くなりました 翔 人 悲しみはすぐに忘れて深夜便 麦の芽 地 歓喜の輪春夏連覇の東北勢 夕雨子 天 元旦の家族揃って囲む膳 翔
第31回例会 袋回し5分吟 出句無制限 (H .6.2) 題 「如」 田中 かかし 選 なんと読む女に口はエロ過ぎる 文柳 人 手を合わせ阿弥陀如来にすがりつく 古道 地 八重歯光る如才なく笑う子まぶし 麦の芽 天 酔うんだよ水の如しと言うけれど 麦の芽 題 「長」 安田 古道 選 長さんにも二郎さんにも癒やされた 麦の芽 長身の君だからこそできる技 かかし 長靴を履いてみたとてガブガブし 文柳 人 そんな長い間待っててくれたの かかし 地 うまくやる長いものには巻かれよう 文柳 天 長方形私の居場所は対角線 麦の芽 題 「坂」 柳谷 文柳 選 古希過ぎて肌身に沁みる下り坂 古道 二人して登ればいいさこんな坂 かかし 坂途中悪夢見ながら歳をとる 麦の芽 人 三歳児上手に坂を駆け下りる 麦の芽 地 坂の上雲が流れる心模様 麦の芽 天 登り坂妻が手を引くボクなのさ 古道 題 「東」 工藤 麦の芽 選 東北は自然いっぱい大好きだ 文柳 東から来た久々の友と飲む かかし 人 川柳も東の同期かなわない 古道 地 冷たい風が吹くあっ東風か かかし 天 東京は働く所 澄みたくね 文柳
第30回例会 袋回し5分吟 出句無制限 (H 6.1) 題 「頭」 田中 かかし 選 正月に呑みすぎ最後氷頭なます 古道 鰯など頭からがぶり骨丈夫 麦の芽 寒さ浸み帽子放せぬ猫毛です 麦の芽 人 尾頭付き今夜めでたい誕生日 古道 地 頭蓋骨父に似たのかSサイズ 麦の芽 天 頭が高い昔の名前を教えよう 古道 題 「柳」 安田 古道 選 幽霊が本当に出そうな柳の木 かかし 柳腰そんな時代の座敷歌 麦の芽 人 柳町平和を祈る観音像 麦の芽 地 柳町消えてしまった川の流れ かかし 天 柳の下釣ったどじょうの旨い事 麦の芽 題 「横」 工藤 麦の芽 選 横やりを入れた我が身に雨嵐 古道 縦横の十字に重ねたはぁと型 かかし 人 すぐ横にいなさい離れないでね かかし 地 うちのパパ横になったら動かない 古道 天 あぐらかけずに子供の時から横ねまり かかし
第 29回例会 袋回し5分吟 出句無制限 (H .5.12.27) 題 「手」 田中 かかし 選 取っ手触るとビリッときちゃう冬の朝 麦の芽 ワイングラス白魚の指もて遊ぶ 翔 白い指惚れてしまった君の手に 翔 大雪で手をこすって待つお客様 麦の芽 気がつけば君が僕の手握りしめ 翔 手相では大器晩成だったはず 翔 鷲づかみ大谷君のこの一年 古道 人 手の込んだ今夜の料理旨すぎる 古道 地 指相撲君に勝ったことがない 翔 天 あの手この手自由自在のピエロの手 古道 題 「休」 安田 古道 選 休日のロールケーキにホットティー 翔 休肝日今日はしないと飲むビール 麦の芽 休肝日もうけなさいと妻の愚痴 翔 休み癖付きそうな予感冬休み 麦の芽 休日はイクメンだらけ山手線 麦の芽 一休みしたくなりますこの世界 翔 人 ローマの休日胸ときめいた銀幕に 翔 地 ブラック企業休憩時間働かせ 翔 天 僕の休憩場所君の腕枕 かかし 題 「回」 川嶋 翔 選 正月だ駒を回して羽根とばす かかし 駒回し上手な子供人気揚げ 麦の芽 目が回るドレスの裾がくるくると かかし 人生は回転木馬あきらめぬ 古道 回るメリーゴーランド君を追い越せない かかし 人 人生がどんでん返し宝くじ 古道 地 回りから何も言われないクリスマス 麦の芽 天 どこの回線だ混練しているぞ かかし 題 「鐘」 工藤 麦の芽 選 鐘が鳴る忘れちゃならぬ長崎を 翔 鐘が鳴る世界の平和打ち響く 古道 さあやっと授業終わって飛んでいく 翔 なんだこりゃ鬼が笑って鐘を打つ かかし 人 鐘をつく福を呼び寄せ龍昇る 古道 地 3・11警鐘鳴った日を想う 翔 天 さあここでお終いですと鳴るゴング 翔
第28回例会 袋回し5分吟 出句無制限 (H .5.11) 題 「図」 田中 かかし 選 図に乗って必ず最後落とし穴 古道 図面見てミサイルの向き確かめる 麦の芽 図々しい奴だ柿をいっぱい持ち帰る 麦の芽 図書館で温々絵本読みあさる 麦の芽 人 図画工作下手でも許すと遺言書 麦の芽 地 図々しいと顔に書いてる嫌な奴 古道 天 図星でしょう君は私のとりこです 麦の芽 題 「健」 安田 古道 選 体もだけど心も健康じゃなきゃね かかし 年金を一杯もらおう健康で 麦の芽 胃は丈夫何を食べてもチョー旨い 麦の芽 爽やかで健やかな人君ですよ かかし 人 健康で長生きすると国困る 麦の芽 地 ご健勝祈る友達もういない 麦の芽 天 健康だが念のために行く病院 麦の芽 題 「積」 工藤 麦の芽 選 積み過ぎでしょうそれじゃ崩れてしまいます かかし 積み上げるホントにこれでいいのかな かかし 人 きちんとね積む事ですよお金です かかし 地 通帳に積んだ定期が崩れてる 古道 天 体積が大きいサイズ5Lなみ 古道 題 「色」 森 ひまわり 選 大根を色々料理楽しいな 麦の芽 プロポーズ色よい返事やっと来た 古道 人 色のない冬がいよいよ近くなる 麦の芽 地 衛星がドンと打ち上げ色めいて 麦の芽 天 色取りよく正月料理考える 麦の芽
第27回例会 袋回し5分吟 出句無制限 (H .5.10) 題 「指」 田中 かかし 選 ご指名を頂き万歳三唱だ 古道 指だけはスマホでいつも鍛えてる 弘坊 指さして鍵とコンロを凝視する 麦の芽 人 ポップコーン映画見ながら指舐める 麦の芽 地 あの人は指の先まで津軽人 弘坊 天 白魚のような指もう戻れない 麦の芽 題 「羅」 安田 古道 選 旅ブームみんな甲羅を背負ってる 麦の芽 お爺さん投票の日には一張羅 弘坊 森羅万象人は蟻みたいなもんだ かかし 人 羅生門鬼のねぶたに灯が入る かかし 地 羅針盤壊れる程に飲んでいる 弘坊 天 進化の世隅々にある羅生門 麦の芽 題 「礼」 工藤 麦の芽 選 礼をする角度を人で変えている 弘坊 これがお礼ですか豪華すぎますよ かかし 好きでやったことだ謝礼は要らない かかし 御礼をこめて送った五寸釘 弘坊 人 昔僕は礼儀正しい好青年 古道 地 礼尽くして九十度まで腰曲げる かかし 天 昨晩の記憶はないが礼を言う 弘坊
第26回例会 袋回し5分吟 出句無制限 (H .5.9 題 「菊」 田中 かかし 選 すき焼き鍋春菊入れて熱燗で 古道 白菊のようなあなたの毒舌だ 翔 丹精込めた父です菊淋し 翔 いにしえの栄光語る菊の御紋 麦の芽 人 母と行く菊人形の帰り道 古道 地 沸騰し菊も咲かない秋が来た 麦の芽 天 毛豆食べ田酒飲んでる菊人形 麦の芽 題 「忘」 安田 古道 選 君の唇忘れたことは無かったよ かかし 何もかも忘れたと言う逃げ道 翔 台詞を忘れた主役の情けなさ かかし キングと呼ばれた男と呑む苦い酒 麦の芽 忘却の彼方から来るセピア色 翔 人 遠い日の二人 残した忘れ物 翔 地 三十路坂忘れられない恋ひとつ 麦の芽 天 忘れてはならぬ事から忘れてく 麦の芽 題 「詳」 川嶋 翔 選 料理には詳しいこれがかかしさん 古道 詳しい事はのち程ということで かかし 詳細は後でメールで送ります 古道 詳細は何時になっても謎のまま かかし 詳しく言ってもたかが浮気でしょう 麦の芽 人 詳細を話すと長くなりますよ かかし 地 取説は詳しすぎるよ笑っちゃう 麦の芽 天 微に入り焦点ぼけてあぶ取らず 古道 題 「太」 工藤麦の芽 選 腕っぷし太いのに力無いよね かかし 聖徳太子いつの間にかお蔵入り 古道 太く長く歩むこのご時世 古道 少し太い人から見たらまだ太い 古道 骨太で大きく育てと祈る父母 古道 人 五百グラム太ってましたもう食べぬ 翔 地 ペンが太いからこんな字が画けるよ かかし 天 大太鼓夜空に響き友が逝く 翔
第25回例会 袋回し5分吟 出句無制限 (H .5.8) 題 「山」 田中 かかし 選 袋回し山動かぬうちに終わりです 麦の芽 没の山に埋もれて今日も夢の中 麦の芽 岩木山津軽の人の共通語 古道 矢印をやっと見つけた登山道 夕雨子 五合目で座ってばかり夏の山 夕雨子 雲海を眺めて思う人の世は 夕雨子 人 山がはずれ天を仰いで涙声 古道 地 熱風が天に昇って大惨事 麦の芽 天 青春は初冠雪の八甲田 夕雨子 題 「歌」 安田 古道 選 応援歌球児の夏は終わらない 夕雨子 歌っているのに誰も聞いてないよ かかし 人は皆歌が好きとは限らない かかし 生き様を歌う 歌う歌う歌う 夕雨子 人 勝ちどきの歌に酔ってる甲子園 麦の芽 地 弾き語り胸に響いた天使の声 夕雨子 天 人生の数だけ歌が生まれてる 麦の芽 題 「帰」 綿谷 夕雨子 選 お帰りと猫でもいいから言われたい 麦の芽 帰省客ボーと眺めるドトールで 麦の芽 妻帰る食べ放題でまた太る 古道 この道をどっちに行けば帰れるの かかし 人 帰り船乗っては乗ってはならぬ向こう岸 麦の芽 地 帰れない花占いが当たらない 麦の芽 天 帰ろうよ叱られちゃうよ暮れちゃうよ かかし 題 「縦」 工藤 麦の芽 選 西陣織あなたに似合う縦模様 かかし 縦糸が少し緩んだ帯の柄 夕雨子 どう引こうか 一本の縦の線 夕雨子 人 縦糸に横糸絡めば津軽凧 古道 地 縦の列私が入る場所がない 夕雨子 天 縦の糸私と君の境界線 夕雨子
第24回例会 袋回し5分吟 出句無制限 (H .5.7) 題 「黒」 田中 かかし 選 黒砂糖なめて野球を見る古道 麦の芽 ブラック企業告発するぞ僕だって 翔 色黒で夏はなんだか嬉しくて 麦の芽 腹黒い奴には負けるいつだって 翔 白黒をはっきり付けるこの際は 古道 赤と黒スタンダールが悩む日々 古道 人 黒髪の匂うばかりの美魔女です 翔 地 竹炭のかしずくり菓子作り 麦の芽 天 この日焼けハワイですよと見栄を張り 翔 題 「未」 川嶋 翔 選 まだだよねぇ これもできないんじゃ かかし とても魅力的分かるんだ未知が かかし 未来に向かって生きているんだろう かかし 誰だって分かるはず無い未来です かかし 未熟者で鼻っ柱の青二才です かかし 人 過去は過去まだまだ若い ある未来 古道 地 二人とも未来に向かって走ってる かかし 天 告白はまだ出来ないのび太君 麦の芽 題 「来」 安田 古道 選 待ち人を占っている花びらで 翔 この乱世どうにかしてよご来光 翔 来年の今頃僕はいないかも かかし 来る人を待って重ねるグラスです 翔 人 来世ではきっとあなたと添い遂げる 翔 地 老人に縁が無いのが夏休み 麦の芽 天 未来から便りが届いたさあファイト 翔 題 「刻」 工藤 麦の芽 選 一刻を争う飛び乗ってしまえ かかし 約束の時刻足音耳澄まし 翔 秒針刻む眠れぬ夜に思う君 古道 人 一刻を争う君と初デート 翔 地 猛暑の中刻んだネギですする麺 古道 天 遅刻常習直りませんと胸を張る 翔
第23回例会 袋回し5分吟 出句無制限 (H .5.6) 題 「対」 田中 かかし 選 君と僕一対となる共白髪 古道 一対一素手で勝負だノーサイド 古道 AI対人最後の勝者どちらかな 翔 コロナ以降デジタル対応難しい 麦の芽 人 対人恐怖あなただけです救いの手 翔 地 私との一対ですの 離れない ひまわり 天 対戦相手どこにもなかった弱点が 翔 題 「生」 川嶋 翔 選 夏が好きビールだようまいんだ かかし 生卵焼いても煮ても使いよう ひまわり 生ダラを見て正月明けるひとり者 麦の芽 五歳児の生きる力を壊す母 麦の芽 生意気な奴だが今はいい友だ 古道 人 生々しい事であふれるロシア軍 麦の芽 地 口内炎生野菜食べ乗り越える 麦の芽 天 料理上手生を扱う指の技 かかし 題 「前」 安田 古道 選 古道さんテニス姿は男前 麦の芽 結婚前夜逃げしてしまえばよかったか 翔 ずっと前から君の事好きだった かかし 振り返るな後ろを向くな前を見て かかし 夜明け前きっとどうにかなるもんだ 翔 人 起きる前ストレッチするルーティン 麦の芽 地 前後不覚友と肩組み飲んだ酒 古道 天 足がつる前に頂上極めたい 麦の芽 題 「弥」 工藤 麦の芽 選 弥三郎節唄って涙こらえてる 翔 おひな様飾って嬉し弥生月 翔 弥生時代きっと美人と言われてた 翔 人 あみだくじいつもハズレは私です 翔 地 弥弥弥いざ見参トリを待つねぶた 麦の芽 天 感覚を鍛えて弥次郎兵衛になる かかし 題 「策」 森 ひまわり 選 金策に走ったけれど誰も無し 古道 策略にはめたと思いはめられた かかし 最善の策は妻とは別れない 古道 策が尽き天に委せる今の僕 古道 人 どうしても策が浮かばぬあみだくじ 古道 地 策士だと思っていたが穴に落ち 翔 天 私策のない恋のロマンス今日もまた 翔
第22回例会 袋回し5分吟 出句無制限 (R.5.5.) 題 「出」 田中 かかし 選 出る出ないその気にさせて知らん顔 古道 傘無しで出るのは不安な雨女 麦の芽 デート前出鼻を父の声父の声 麦の芽 出番です六十からの花咲かす 夕雨子 人 はみ出した白線からの警告音 夕雨子 地 ハイヒール出番無いままカビだらけ 麦の芽 天 ピーヒャララいざ出陣のネブタの眼 夕雨子 題 「雑」 安田 古道 選 アイドルになった気になる雑誌読む 麦の芽 なんでみんな雑巾にしちゃうのかな かかし 雑用もきちんとこなす母でした 夕雨子 人 掃除雑いつもルンバに叱られる 麦の芽 地 大丈夫雑用は皆僕がやる かかし 天 雑草に混じって咲いた芝桜 夕雨子 題 「育」 工藤 麦の芽 選 育てあげた子ども二人は親を超す 古道 土がいいこんなに早く育つんだ かかし 人 育ってきたトマトを狙うカラスたち 古道 地 大きく育ちたいだから僕は寝る かかし 天 五月雨は実りの秋を祈りつつ 夕雨子 題 「異」 綿谷 夕雨子 選 異議あり私は貓が嫌いです 麦の芽 異人さんが大手を振ってのし歩く 古道 違う道歩いて分かる国の良さ 麦の芽 週給にして下さいと異口同音 かかし 異議が出て会議中断あきれ顔 古道 人 異邦人田舎の道を闊歩する 麦の芽 地 異文化に触れる事無く死んでゆく 麦の芽 天 よくわかる異なる気持ちの君と僕 かかし
第21回例会 袋回し5分吟 出句無制限 (H .5.4) 題 「吉」 田中 かかし 選 吉兆で一度食べたい鯛料理 麦の芽 大安吉日離婚件数増加中 古道 字を見てる良い事起こる気配かな ひまわり 春なのに良い事無くて花は散る 麦の芽 人 俊吉という名の偉い人がいた 麦の芽 地 吉報を待った孫から来ぬ知らせ 古道 天 赤福が見つからないと走るとも 麦の芽 題 「栄」 安田 古道 選 昔は栄えてた今から頑張る かかし 栄えるとみんな喜び幸せだ ひまわり 人 松栄堂学友が守る名工です 麦の芽 地 栄光のかけ橋が君見えますね かかし 天 風よ運べ我が母校にも栄えあれ 麦の芽 題 「因」 工藤 麦の芽 選 因数分解砂一粒の幸せ 古道 因果応報何とかなるかこの世界 古道 原因は何であろうと罪認め ひまわり なあんだそれが原因だったのか かかし 人 前世に由来してるのわかってる かかし 地 きっかけは作った後はロケーション かかし 天 出来の悪さ絶対僕のせいじゃない 古道 題 「報」 森 ひまわり 選 ありがとうその一言で救われた かかし 人 吉報が届かぬうちに桜散る 古道 地 父危篤夜の電報目がうるむ 古道 天 報われぬ愛だが我が子愛しい 古道
第20回例会 袋回し5分吟 出句無制限 (H .5.33) 題 「水」 田中 かかし 選 命水人は生かされ生きている ひまわり 水芭蕉咲いて綺麗に役目終え ひまわり コロナ過ぎ鼻水の時やって来る 麦の芽 雪溶けに音を立てて春やってきた 古道 人 水のようにビール飲んでるドイツ人 麦の芽 地 あいつと俺挨拶なんか水くさい 古道 天 火星にはあるかも知れぬ赤い水 麦の芽 題 「大」 安田 古道 選 大盛りを食べ尽くす人オンナです かかし 人 おでんには無くてはならぬ大根は 麦の芽 地 大は小を兼ねるというがそうでも無い かかし 天 戦争は大きな心で見られない かかし 題 「白」 工藤 麦の芽 選 君だから白いドレスがよく似合う かかし 白黒ははっきりつけようよおまえ かかし この白いふわふわの泡が好きなの かかし 白か黒アリバイあるか解らない かかし 人 白い雲空は晴れても心病む ひまわり 地 白々しい口紅付けてもう遅い 古道 天 澄んだ池おまえのせいで白濁さ かかし 題 「花」 森 ひまわり 選 ひまわりってシャレた雅号だゴッホかな 麦の芽 おひねりがどんどん飛んでくゆめの中 麦の芽 人 花鳥風月私には似合わない言葉です かかし 地 だれだっけ花屋の前で見かけた子 かかし 天 ひまわりが芽を出す春のウクライナ 古道 題 「春」 藤田 まりこ 選 風も空も水も春を呼んでいる かかし 車座で桜の下で酌み交わす 古道 頭の上なんだか暑いかえるです 麦の芽 勝ち負けは二の次なんだよ出発だ 麦の芽 大好きな季節なんです春うらら 麦の芽 新幹線若者の声はずんでる 麦の芽 人 雪溶けてお金飛んでく光熱費 麦の芽 地 白鳥が体力付けて食べる草 麦の芽 天 春なのに私の彼はもういない 古道
第19回例会 袋回し5分吟 出句無制限 (R5.2) 題 「指」 田沢 恒坊 選 司令塔我が家は妻で迷い無し 古道 太い指この世の迷いなど包む 夕雨子 まず指を見てしまう癖直せない ゆめ 数えても数えてもおや歳いくつ 麦の芽 指鳴らす一斉に見る冬の星 夕雨子 指舐めて水飴を売る紙芝居 麦の芽 直角に曲げることが出来る指さ かかし 指名され手足の震え止まらない 古道 指先で仕切れる訳がないのにな かかし 指パッチン ずるすけ達がやるんだよ ゆめ 人 指図するなあなたは僕の何なんだ かかし 地 指人形欲しくてくじを舐めている 麦の芽 天 ボトルの蓋が開けられませんあしからず ゆめ 題 「包」 田中 かかし 選 包み込む小さな夢を暖めて 夕雨子 気付かなかった包容力のある君よ かかし 悲しみを包むあなたの手の温かみ 恒坊 開けた時パッと飛び出る君の愛 麦の芽 君を包むボクの温かい思いやり 古道 ふんわりと私を包む春の雪 恒坊 包装紙静かに破る夜が更ける 夕雨子 クレオパトラを包む絨毯になりたい 恒坊 風呂敷に包んだ土産里の味 古道 包み隠さず白状するね「五分待って」 ゆめ 人 包んでも包んでもはみ出てゆくあなた 恒坊 地 純白の絹で包んだ玉手箱 古道 天 一千万円包む封筒売ってない 恒坊 題 「座」 安田 古道 選 座ってはいけません私のお尻です 恒坊 座布団を重ねて喜劇一人きり 夕雨子 一日中座ったままで空仰ぐ 夕雨子 座長になった古道が全部払います 恒坊 座席には貼っていないさ君の夢 かかし 一番に大切なこと座ること かかし このたびは 座ったままの挨拶を 夕雨子 人 大仏のように古道が座禅する 恒坊 地 青い瞳の美女が座禅をするお寺 恒坊 天 座って待つあなたはきっとやって来る 恒坊 題 「古」 綿谷 夕雨子 選 全員集合ドリフターズもじぱんぐも 恒坊 古道さんしか浮かばないんだちょっとまて ゆめ 古道さんこんなにすごい人だった かかし そうですよ私は古い人人ですよ かかし 古宿のおかみの色香ぷんぷんと ゆめ 古き良き友の集まる同期会 古道 古狸になれそうも無い古道です 恒坊 マンネリだ何とかしたいこの頭 麦の芽 「愛してる」なんて台詞は古すぎる 恒坊 どうしよう僕のパンツはふんどしだ 恒坊 古女房なんて素敵な愛人だ 恒坊 古川柳に学んでいます男学 麦の芽 古いからすてきですねと言える人 かかし 人 国境の町を歌った父だった 恒坊 地 古代史のナスカの謎に科学の目 古道 天 レコードの針を落とせばビートルズ 恒坊 題 「裏」 内村 ゆめ 選 あなた好きよきっと裏があるはずだ 恒坊 僕の裏解らないままいいのかな かかし 若い二人どちらからともなく裏通り 古道 裏の裏まで手が届くんだよ期待して かかし 裏方の苦労の上に光りある 麦の芽 裏口を覗くとそこに鬼がいた 麦の芽 ポケットの裏に何がある秘密です かかし 裏返すまた裏返し元のさや 夕雨子 人 朱の着物裏地は黒のままでいる 夕雨子 地 世界情勢驚くほど裏なんだ かかし 天 裏道を行くとタンポポ咲いている 恒坊 題 「読」 工藤 麦の芽 選 平和にとアンネの日記読み返す 夕雨子 君の心読んだつもりがまた振られ 古道 読者のことは考えず思うまま かかし 空気を読まず自己流パフォーマンス ゆめ 読者にはルールがあるのは向かわない かかし 良い手紙褒めると実は裏方に ゆめ 読みなさいと言われたけれど白紙では ゆめ 人 雨あられ明日を読むのは難しい 夕雨子 地 友を選ぶ昔は読書今漫画 古道 天 奥の手をじっくり読んでいる狸 恒坊
第18回例会 袋回し5分吟 出句無制限 (R.5.1) 題 「正」 田沢 恒坊 選 今年こそ古道の正義褒めてみよ 麦の芽 正しいと思えば光るこの道も 夕雨子 正直に言えば全てを許す神 古道 正常に働く頭今日は無し かにこ 正直もほどほどにして冬嵐 夕雨子 各々が正しいというそれでいい 古道 今年こそ正しく生きよう甲虫 麦の芽 正の字を重ねて今日の運試し 夕雨子 かかしさん今年は五杯で辞めよう 麦の芽 正確に書きなさいよね名前です かかし 正の字を何回書けば痩せるかな 麦の芽 人 正解は無いが私の青い空 夕雨子 地 正しいか正しくないか決めてくれ 弘坊 天 正義って私の中にあったかな 麦の芽 題 「愛」 安田 古道 選 愛人はいないと今日も言っておく かかし ペットに注ぐその愛を下さい かかし 愛という魔法を解けぬまま老いる 夕雨子 まやかしは愛してると言う言葉 夕雨子 愛されて愛していると勘違い かにこ 愛なんて忘れてしまおうホトトギス 麦の芽 人 愛されて新年会の酒を呑む 恒坊 地 古道さん君の言葉に愛あるん 麦の芽 天 愛が欲しくて古道は月に吠居る居る かかし 題 「燃」 田中 かかし 選 そうなのよいつも天然で生きている 麦の芽 然るべき時に古道はくしゃみする 恒坊 総天然色のロマンポルノありました 恒坊 このままで天然ですがいいですか 恒坊 然るべくいぶりがっこは不滅です 麦の芽 偶然が私をここに根付かせる 夕雨子 天然な私を愛してくれますか 恒坊 人 天然のホヤを潜って食べる海 麦の芽 地 大雪に自然の神様かなわない かにこ 天 然るべき時が訪れ欠ける月 夕雨子 題 「安」 藤村 かにこ 選 安全だと思った所に落とし穴 古道 安心してねあなた好みじゃないからね 恒坊 安らかに心からそうつぶやいた 夕雨子 人 地球上安全地帯見つからぬ 古道 地 安全な男などに興味なんかない 恒坊 天 安全な星を探した冬星座 夕雨子 題 兎兎」 河村 弘坊 選 耳二つピンと立っているわたし かかし 虎に背を兎もきっと強くなる 夕雨子 今年こそ兎のように飛び跳ねる かにこ 二兎を追い全没している初の夢 麦の芽 天敵の亀を愛している兎 恒坊 雪原を走って兎春を待つ 夕雨子 人 コンタクト赤色似合う私です かかし 地 やめてよねウサギだからと追わないで 麦の芽 天 月に居て地球を見ている兎の子 夕雨子 題 「風」 工藤 麦の芽 選 古道から吹いてくるのはオヤジギャグ 恒坊 風の子に大きな帽子をプレゼント 夕雨子 ふらふらと我を忘れて風立ちぬ かにこ 北の風熱燗のどに染み渡る 夕雨子 風雪が僕をこんなに強くする 夕雨子 ヒューなんて生意気な風がやって来る かかし シャボン玉小さな風を受け止める 恒坊 人 七十歳まだまだ風の子負けられぬ 古道 地 風の中牧草なびく冬の月 夕雨子 天 風まかせそう言いながら風を切る 夕雨子 題 「咳」 綿谷 夕雨子 選 セクシーな声で夕雨子が咳をする 恒坊 この位の咳なんて気にしないでよ かかし コホンと一つ小さい咳でたしなめる 恒坊 コホンコホン君の咳だね僕好きだ かかし 咳ひとつ隠れて一人せちがらい 弘坊 大丈夫あなたの咳なら移らない 弘坊 咳は咳病気なんだよ僕の君 かかし 咳一つコロナか風邪か妻悩む 古道 ゴホンと咳払いして人払い 古道 人 咳をする上司の顔が青くなる 麦の芽 地 咳一つボクを叱っているらしい 恒坊 天 こんこんと吐き出したいな私の我 かにこ
第17回例会 袋回し 5分吟 出句無制限 (H.4.12) 題 「暮」 田中 かかし 選 大掃除期限切れですレトルトが ゆめ 暮れてゆくカラスが向かう西の空 古道 人 夕暮れの助けの助けになってる雪明かり 麦の芽 地 お歳暮に蒲鉾セット二つ来る ゆめ 天 歳の暮れいつもと同じ陽が昇る 麦の芽 題 「年」 安田 古道 選 年増って憧れた日もあったなぁ かかし 寅年もいってしまうよ古道さん ゆめ 明けるとやって来るいい年なんだよ かかし 人 年男祝って作る鏡餅 麦の芽 地 お年玉郵送してる味気なさ 麦の芽 天 増えてゆく年に喜び感じた日 かかし 題「〆」 工藤 麦の芽 選 今年も〆はウーロン変わらない ゆめ 絶対的風習手〆で決めるぞ かかし これで最後五分の〆は早すぎる かかし 人 ストレッチ随分腰が締まったね かかし 地 素敵でしたあなたの〆の言葉です かかし 天 寒〆のほうれん草がふっくらと 古道
第16回例会 袋回し5分吟 出句無制限 (H .4.11.) 題 「退」 田中 かかし 選 ウクライナが退却させるロシア軍 古道 辞職という進退を呑む議員さん 古道 退院し若さハツラツかかしさん 古道 退院をした日のビール効きますね 弘坊 人 後退も前進無し鼻をかむ ゆめ 地 退屈をしないようにと孫が来る 麦の芽 天 退路なし前に進むぞこれからも 弘坊 題 「冬」 安田 古道 選 冬物語じぱんぐサロンで乾杯だ 麦の芽 治幸さんの柿いよいよ甘くなる 麦の芽 冬眠をすれば少しは痩せますよ 弘坊 冬眠から覚めたちがう星にいた かかし 越冬にセーター5枚できあがる ゆめ 古民家がはやる前から住んでます 麦の芽 人 寒すぎるわたし冬眠致します かかし 地 漬物が美味しい季節やって来る 麦の芽 天 寒いなぁ肌の温もりくださいな かかし 題 「長」 内村 ゆめ 選 長か半右か左かサイを振る 古道 今日こそは長い夜だよわかるだろう かかし 長すぎて先が見えないオミクロン 麦の芽 君が切ったイカそうめん長いなぁ 麦の芽 文章の長いのは苦手なんだよ かかし 長男と結婚したら介護付き 古道 人 長崎の女と別れたターミナル 弘坊 地 長いものには巻かれつまらぬ私です 弘坊 天 嘘でしょ身長がほら縮んでる かかし 題 「若」 工藤 麦の芽 選 後ろ姿若言われてる言われてる かかし よい夫婦記念日のみは許さない ゆめ 若かったいい顔してた戻れない 古道 人 若気の至り20歳の頃に戻りたい ゆめ 地 若すぎた何度転んだ指余る 古道 天 タイムマシン若返り過ぎ母の腹 かかし 題 「仙」 河村 弘坊 選 古道さんあなたはやっぱり仙人だ かかし 仙台の牛舌旨い待ってます 古道 夜汽車では仙台いつも夜だった 麦の芽 雪のない仙台いつか家を買う 古道 人 仙人になったつもりの凡人さん かかし 地 仙人の顔みたいだと言われても ゆめ 天 仙台の水青森海 繋がって ゆめ
第15回例会 袋回し5分吟 出句無制限 (H .4.10) 題 「咲」 田沢 恒坊 選 咲いて咲いて一生咲いて散らぬ花 夕雨子 誰だって満開の花咲く時が 古道 咲きましたよ私のとこにクレマチス ゆめ 咲いたのにすぐ食べられる菊の花 麦の芽 欠けた茶碗好きな露草可愛くて ゆめ 花咲じいさん隣の庭を掘っている ゆめ 色とりどり咲き乱れてる君の庭 かかし 人 桜には命命が宿る神がいる 夕雨子 地 花咲く乙女って私達のこと かかし 天 咲き誇る君のにきびは可愛いね 麦の芽 題 「笑」 田中 かかし 選 笑い合うそれが薬に早変わり 夕雨子 円楽のいぬ笑点は淋しいね 恒坊 かかしさんの津軽弁の日笑っちゃう 古道 笑えない寒ーい冬がやって来る 麦の芽 お調理をいっぱい作り初笑い 麦の芽 人 笑顔には少し涙が隠れてる 夕雨子 地 失敗も笑い飛ばせば福となる 夕雨子 天 笑いなさい泣きなさい人生さ 恒坊 題 「木」 安田 古道 選 菊の花木には絶対咲きません 麦の芽 草だって志しあれば木化する 麦の芽 木の芽から生まれた様な私です ゆめ 木漏れ日とアップルパイとミサイルと 夕雨子 紅葉を愛でて今年も冬支度 夕雨子 古民家がはやる前から住んでます 麦の芽 間伐をしないと森が枯れてゆく 恒坊 木の枝に縄などかけてどうしたの かかし 人 木を植えて明日を信じてる父だ 恒坊 地 木枯らしにぎゅっと心が引き締まる 夕雨子 天 大樹ですみんな私に隠れなさい 恒坊 題 「静」 内村 ゆめ 選 わんぱく坊主廊下を走る叱られる 古道 妻旅行一人静に夜は更ける 古道 午前様妻が無口で待っている 恒坊 シェルターを出ると無音の世界です 恒坊 孫帰り静かな夜がまた日常 夕雨子 音一つ立てずに冬まっしぐら 夕雨子 まな板をたたく音だけ響いてる かかし 静々と歩いても鳴る廊下 麦の芽 人 わたくしを静御前とみんな言う 恒坊 地 表面張力そっとすすっているお酒 恒坊 天 昼寝中スピーカー鳴る野暮な声 麦の芽 題 「全」 綿谷 夕雨子 選 全くダメ向かいに古道がいるからね 麦の芽 あなたこそぼくの全てと言ったのに 恒坊 安全地帯そんな歌などあったかな ゆめ お祝いが全然こない誕生日 麦の芽 万馬券に全財産賭けました 恒坊 走ってますこれが全速力なんだ かかし 全くと言うほどなってないんだよ ゆめ 飾るだけ全集ものが好きな父 かかし 人 そこはダメ全て崩れてしまいます 恒坊 地 点呼とる一人も欠けてなるものか ゆめ 天 愛こそ全てジョンレノンはもういない 恒坊 題 「仏」 工藤 麦の芽 選 ボーとしているうちに仏さま 恒坊 仏ヶ浦自然の力目を見張る 古道 気持ち込め仏壇掃除したいもの ゆめ 孫悟空が手のひらにいる仏様 恒坊 仏間には父母が愛した鐘がある かかし 仏像と同じ目をした祖母がいた 夕雨子 フランスの彼から届くエアメール ゆめ 人 神棚も仏壇もある多神教 恒坊 地 香を焚くあなたの声が聞きたくて 夕雨子 天 仏様にお供えものが消えて昼 かかし
第14回例会 袋回し5分吟 出句無制限 題 「打」 田沢 恒坊 選 高校野球打って投げての二刀流 古道 投げるより打つ方が得意なんだ かかし 昼休み打ちっ放しで憂さ晴らし 麦の芽 打電します今頃何をおっしゃるの かかし ジャジャジャジャーンカラヤンにでもなった気で ゆめ テトラポットに大波小波はじけてる ゆめ 人 囃子に合わせてマツケンサンバ踊ります ゆめ 地 風呂上がり顔をピタピタ皺伸ばし 麦の芽 天 君の平手打ち確かに効きました かかし 題 「草」 田中 かかし 選 草刈正雄歳を取ってもよい役者 麦の芽 無人駅鈴虫だけがお出迎え ゆめ 人 父の遺言誰も読めない草書体 かかし 地 帰り道堤の土手で寝て過ごす 麦の芽 天 草団子きみのほっぺを膨らます かかし 題 「時」 安田 古道 選 これ以上待てぬビールがぬるくなる 恒坊 若かったモノクロ写真父の背 ゆめ 鏡見て時の流れにショックうけ 麦の芽 時を忘れ必死に書いた五七五 麦の芽 あっという間にもう七十歳 恒坊 どんぴしゃの時を教えるオギノ式 恒坊 今日もまた時間を守って下さいね かかし 人 過去には帰れない二人共ですよ かかし 地 タイムマシンに乗って新婚に戻れるか 恒坊 天 針をまわしても時は戻せないよ かかし 題 「中」 内村 ゆめ 選 ドまん中当たって砕ける男道 古道 まん中にいつもあなたがいる射的 恒坊 ゆめさんが中心にいる5分吟 恒坊 大勢の人間僕は一人です かかし 谷折りのまん中にいて君を待つ 恒坊 人 カプセルトイ開けるまでがジェットコースター 麦の芽 地 ド真ん中にあった乳首が下を向く 恒坊 天 ど真ん中に投げるぞ打ってみなはれ 恒坊 題 「燃」 工藤 麦の芽 選 大事な切手貼るけどわかるかなぁ かかし 年始の誓い書いて貼ったが裏返し 古道 証明写真指名手配の犯人だ ゆめ 今の切手つばを付けずに便利です ゆめ 湿布薬常に切らせぬ歳になり 古道 人 古傷にバンドエイドを貼って飲む 恒坊 地 等身大のシールを貼って生きてゆく 恒坊 天 サロンパス貼って国葬やり遂げる 恒坊
第13回例会 袋回し5分吟 出句無制限 題「頼」 田中 かかし 選 人 困った時頼り甲斐のあるかかしさん 古道 地 頼りにならないけど友がいる 麦の芽 天 鎌倉殿血が凍りそうだが見てしまう 麦の芽 題 「効」 田中 かかし 選 効能の通りに行かぬ処方箋 古道 恒坊がいないと効かぬ句会酒 麦の芽 人 効果覿面親父の拳骨 古道 地 効かないと解っているけど飲むサプリ 麦の芽 天 必ず効く山吹色の菓子の箱 麦の芽 題 「砂時計」 田中 かかし選 人 五分吟意地悪そうな砂時計 麦の芽 地 砂浜で蟹と遊んだ夏休み 古道 天 砂キラリ落ちたところでキスしよう 麦の芽 題 「村」 安田 古道 選 担い手の青年がいない村おこし 麦の芽 古道村美しい村なんだって かかし 人 村はずれ必ず立派な松がある 麦の芽 地 村民を大切にして平和です かかし 天 昭和にはあちこちに居た村田英雄 麦の芽 題 「燃」 安田 古道 選 人 この匂いキッチンからだなんだこりゃ かかし 地 燃料で世界を脅す露の頭 麦の芽 天 燃える思いを伝える為に行くぞ かかし 題 「額」 安田 古道 選 絵が映える古風だけどいい額だ かかし 額よりも絵が安い事もある 麦の芽 人 額が広く賢そうだと誉められる 麦の芽 地 君を額に入れて飾っておきたい 麦の芽 天 まだまだよ額に納まる気はないサ 麦の芽 題 「海」 工藤 麦の芽 選 人 並んで見ていた遠い海岸線 かかし 地 海中に沈んだのは錆びた笛 かかし 天 日本海ロケット弾で漁出来ず 古道 題 「瓶」 工藤 麦の芽選 人 瓶の中で泳ぐあなたは僕のもの 古道 地 一升瓶立てて男の意地を張る 古道 天 こんな時ラッパ飲みだよ旨いんだ かかし 題 「マイク」 工藤 麦の芽 選 人 可愛い娘の手を握ったら離さない 古道 地 マイク持つ手の小指あげるの止めて かかし 天 消毒してますかマイクのことです かかし 第12回例会 袋回し5分吟 出句無制限 題 「球」 田沢恒坊 選 筋肉を増やします増やします 麦の芽 あぶさんの野球狂に月見草 古道 最後の一球だけだ受け止めてくれよ かかし 渾身の一球だこれでどうですか かかし 白球を追う青春に雲がわく 古道 人 変化球も直球もないひとり者 麦の芽 地 転がった球を捜して日が沈む かかし 天 地球という小さい星が退化する 古道 題 「涼」 安田古道 選 風鈴の音涼しいと思わない 麦の芽 あったかい部屋に涼しい君がいる かかし 純喫茶でアイスコーヒー飲みました 恒坊 一瞬の涼モニーが駆け抜ける 恒坊 人 ホッキョクグマが南極へ泳ぎ出す 恒坊 地 万馬券外し北風吹いてくる 恒坊 天 人生の真ん中にあるソーダ水 恒坊 題 「徳」 田中かかし 選 柔らかに古道に後光射している 恒坊 徳のない男が金を積んでいる 恒坊 徳よりも色っぽいのが好きなのよ 恒坊 慌てず騒がず麦の芽さんという徳だ 恒坊 人 地道に地道に古道は徳を積み上げる 恒坊 地 徳ですとちらりウインクするかかし 恒坊 天 うっちゃりで命救う徳俵 古道 題 「名」 工藤麦の芽 選 繰り返し君の名前を唱えてた かかし 覚えてるそうですその名知ってます かかし かかしです他の名前はありません 恒坊 本名は知らず古道と呼び捨てる 恒坊 人 年賀状一字違いで興ざめる 古道 地 体に似合ってる名前なんだよね かかし 天 名刺の裏にホントの姿書いてます かかし
第12回例会 袋回し5分吟 出句無制限 題 「温」 田沢 恒坊 選 45度ってそんな風呂むりだなあ ゆめ 温故知新歴史は繰り返す 古道 朝起きて白湯飲んだら元気出る 麦の芽 温厚と言うが実はね二枚舌 ゆめ 温だめでおいだはずです君の靴 ゆめ やっぱりあなたは温かい人です かかし 食卓に君の温もり感じてる かかし 人 温暖化ゲリラ豪雨に雹が降る 麦の芽 地 湯上がりは温泉卵に生ビール 麦の芽 天 温もりをください胸が寒いから かかし 題 「何」 安田 古道 選 何でもないです何でもないですほんとうです 恒坊 誰から貰った何だか言いなさい かかし 深いこと何もわかっていないんだ かかし 開けてから何を食べるか考える 麦の芽 まず一票解らなくても入れましょう 麦の芽 何よりのお土産ですよいい話 かかし 人 勝負下着の色はあなたに教えない 恒坊 地 何もかも捨ててあなたと暮らしたい 恒坊 天 人生とは何ぞや猫に聞いてみる 恒坊 題 「定」 田中 かかし 選 三角形のてっぺんに古道いる 恒坊 喉ごし良しいつものビールジパングで ゆめ 定規のことスケールなんて呼んでいる 麦の芽 定刻過ぎ大きな顔で胸を張る 古道 チャランポランだが定時は守るんだ ゆめ 三平方の定理からはみ出しながら生きている 恒坊 アルキメデスの定理でぼくは浮いている 恒坊 男と男が結婚してもいいですか 恒坊 定義を捨てよう自由に生きよう 恒坊 人 案の定といつも言われるあわてん坊 麦の芽 地 雲形定規で妻が未来を描いている 恒坊 天 厳格な父の名前に「定」がつく 麦の芽 題 「元」 内村 ゆめ 選 元気より美人だねって言われたい 麦の芽 元美人ばかりにいつも囲まれる 恒坊 そうなんだこれがこいつが元凶か かかし 人 あれからどうしてる僕は元気だよ かかし 地 少し乱暴だが元気が一番 かかし 天 もう一度やり直したい元夫 恒坊 題 「学」 工藤 麦の芽 選 麦の芽さんこの捏ね方でいいですか 恒坊 物忘れ学んだつもり急降下 古道 誉められて松の木の上登ります ゆめ いくら学んでも女心はつかめない 恒坊 飽きるほど川柳だけは無理だなあ ゆめ 人 そんな男も居たんだよなあとっちぱれ ゆめ 地 うふふふふおいしいパンが焼けそうだ 恒坊 天 学校帰りいつも寄ってたおやきやさん かかし
第11回例会 袋回し5分吟 出句無制限 題 「温」 田沢 恒坊 選 45度ってそんな風呂むりだなあ ゆめ 温故知新歴史は繰り返す 古道 朝起きて白湯飲んだら元気出る 麦の芽 温厚と言うが実はね二枚舌 ゆめ 温だめでおいだはずです君の靴 ゆめ やっぱりあなたは温かい人です かかし 食卓に君の温もり感じてる かかし 人 温暖化ゲリラ豪雨に雹が降る 麦の芽 地 湯上がりは温泉卵に生ビール 麦の芽 天 温もりをください胸が寒いから かかし 題 「何」 安田 古道 選 何でもないです何でもないですほんとうです 恒坊 誰から貰った何だか言いなさい かかし 深いこと何もわかっていないんだ かかし 開けてから何を食べるか考える 麦の芽 まず一票解らなくても入れましょう 麦の芽 何よりのお土産ですよいい話 かかし 人 勝負下着の色はあなたに教えない 恒坊 地 何もかも捨ててあなたと暮らしたい 恒坊 天 人生とは何ぞや猫に聞いてみる 恒坊 題 「定」 田中 かかし 選 三角形のてっぺんに古道いる 恒坊 喉ごし良しいつものビールジパングで ゆめ 定規のことスケールなんて呼んでいる 麦の芽 定刻過ぎ大きな顔で胸を張る 古道 チャランポランだが定時は守るんだ ゆめ 三平方の定理からはみ出しながら生きている 恒坊 アルキメデスの定理でぼくは浮いている 恒坊 男と男が結婚してもいいですか 恒坊 定義を捨てよう自由に生きよう 恒坊 人 案の定といつも言われるあわてん坊 麦の芽 地 雲形定規で妻が未来を描いている 恒坊 天 厳格な父の名前に「定」がつく 麦の芽 題 「元」 内村 ゆめ 選 元気より美人だねって言われたい 麦の芽 元美人ばかりにいつも囲まれる 恒坊 そうなんだこれがこいつが元凶か かかし 人 あれからどうしてる僕は元気だよ かかし 地 少し乱暴だが元気が一番 かかし 天 もう一度やり直したい元夫 恒坊 題 「学」 工藤 麦の芽 選 麦の芽さんこの捏ね方でいいですか 恒坊 物忘れ学んだつもり急降下 古道 誉められて松の木の上登ります ゆめ いくら学んでも女心はつかめない 恒坊 飽きるほど川柳だけは無理だなあ ゆめ 人 そんな男も居たんだよなあとっちぱれ ゆめ 地 うふふふふおいしいパンが焼けそうだ 恒坊 天 学校帰りいつも寄ってたおやきやさん かかし
第10回例会 袋回し5分吟 出句無制限(H4.5.5) 題 「吸」 田沢恒坊 選 赤ちゃんにお腹を吸われ困るパパ ゆめ 吐いて吸ってあばらの隅に白い雲 古道 のれん揺れ表面張力の酒を吸う 麦の芽 目を閉じた桃の唇甘い味 古道 吸い込んでしまった両刃のかみそり かかし そんなに強く吸うとあざになります かかし 人 乳飲み児の小さき手から飛ぶ未来 夕雨子 地 悪い血を吸ってあげます治療です かかし 天 朝一番大きく吸った青い空 古道 題 「高」 田中かかし 選 ハードルを下げこの物価高乗り越える 古道 花火大会今年の夏は美しく 夕雨子 膝からの高さがちょっと微妙です 恒坊 高そうに見えるイミテーションダイヤ 恒坊 手を伸ばす届くはずない君の星 夕雨子 を半音を上げて抗議をしてしまう 恒坊 人 高騰の玉葱 戦争はやめて 夕雨子 地 山高帽昭和のシネマジェントルマン 麦の芽 天 背伸びしてヒールの君にキスをする 恒坊 題 「煙」 綿谷夕雨子 選 空の青海のあを火葬場の煙 恒坊 煙突の掃除なつかし秋の風 麦の芽 たばこの煙くゆらす指に惚れました かかし 愛煙家益々肩身が狭くなる 古道 細い煙が見えてます 合図かな かかし 燻製にとさくらチップ買い占める ゆめ 敷地内禁煙これはファシズムだ 恒坊 カレイ焼く祖母懐かしいいろり端 麦の芽 人 煙ったい男がなぜか寄ってくる 恒坊 地 煙に巻く本音隠してダジャレ吹く 古道 天 揉み込んでほうら煙だ火が出るぞ かかし 題 「毒」 安田 古道 選 古道の毒ゆめさんに回る 恒坊 あなたの言葉ホントに毒がありますネ かかし 目の毒と知ってはいても脚線美 夕雨子 似合う色毒々しいのが好きですか かかし 毒づいてばかりいるから島流し 麦の芽 月光に照らされている毒キノコ 夕雨子 解毒剤空を映した青い海 夕雨子 ポンとワイン抜いて私が毒味役 恒坊 人 一刺しでこの世の悪を懲らしめる 夕雨子 地 天国か地獄かフグの肝を食う 恒坊 天 すっかりしびれてから悪女だと気づく 恒坊 題 「間」 内村 ゆめ 選 どうしよう間に合わないぞ五分吟 麦の芽 すきま風そんなきのうもありました 夕雨子 間をとれぬ男が下手なギャグを言う 古道 近すぎる少し間を取りましょう かかし 子作りは無理でしょソーシャルディスタンス 恒坊 人 五分間短い時間の勝負です かかし 地 大丈夫間取りはちゃんとはいってる かかし 天 ミサイルを邪魔するようにドローン飛ぶ 恒坊 題 「言」 工藤 麦の芽 選 ラインより電話が好きと妻が言う ゆめ 言葉にして話しないと分からない かかし 津軽弁どこへ行っても自慢する 古道 だから言ってるでしょ一言多いって かかし 風かしら いいえあなたのありがとう 夕雨子 人 会いたいね壁に向かって言ってみる 夕雨子 地 言った言わぬ段々声が高くなる 古道 天 ミャーとしか言わず言い分通す猫 恒坊